冬大根を使い切る―③皮

 

 気候不順で一番変動が激しいのが生鮮野菜です。

しかし日本は南北に長いと言うか広いので、季節が

移り産地が半月単位で移動しますから、少し待てば入荷先が変わり、補完されるのはありがたいことです。でも今年は広範囲で異常なようです。煮物にもできるほど丸々とした冬大根が2月になってやっとスーパーの店頭に

時折顔を見せるようになりました。煮物で美味しいと、厚く剥いた

皮がたくさん出ます。専門家によりますとこの部分はとりわけ栄養

豊富だそうですから、美味しくいただきましょう。

 皮で作ったお惣菜をお出しすると褒めていただくことが多く、私

の自慢のまかない料理です。お試しください。

(メイン料理は①を、葉の部分は②をご覧ください。)

 

・皮の処理――皮は硬いので刻んで使うことになります。

   私はしゃきしゃきとした食感が好きなので繊維に沿って千切

   りにしますが、咀嚼力に自信がない方や、柔らかい食感がお

   好きな方は、繊維に直角に切ってください。一本分溜まった

   皮を一度に刻み、いろいろな料理にして、常備菜を幾種類か

   一度に作り、食卓の皿数を増やして楽しみませんか。

 

*大根皮のきんぴらの素―→千切りにした大根の皮を電子レンジ

   にかけ、余分な水分を飛ばすとともに味を染み込みやすくし

   ます。そして炒め油も少なくできカロリー減になります。仕

   上げでバリエーションをつけますから、一度に炒めます。

   このとき人参の千切りと一緒に炒めると、彩り、栄養共にア

   ップします。

   和風味にするときは、かつお出汁の粉末調味料で、洋風味に

   するときは鶏ガラ顆粒調味料で旨味を付けます。

 

*大根皮の和風きんぴら―→上記の要領で炒めた和風きんぴらの素

   に、砂糖と醤油で味付けて炒め揚げ、刻んだゆず皮を混ぜたり、

   ひねりゴマをまぶしたり、けずりかつおを混ぜたり、七味唐辛

   子や千切り生姜を混ぜるなど、味のバリエーションを楽しんで

   ください。

 

    ★鍋料理で余ったしらたきを炒め合わせると一味違ったきん

     ぴらになります。

    ★ピーマンの千切りもおすすめ。

    ★各種ミンチやソテーした残り物の肉を千切りにして混ぜる

     など、残り物と組み合わせて新しい自分だけの定番を創作

     してみてはいかが。楽しいですよ。

 

*大根皮の洋風きんぴら―→上記の要領で炒めた洋風きんぴらの素

   に、塩コショウで味付けします。炒め合わせに使う食材は和風

   と同じです。

   混ぜ込む食材よって、ケチャップ、カレー粉、バジル粉、等々

   調味料を変えるとアイディアしだいで素敵な一品になります。

 

 ■小分けして冷凍しておくと、いざと言うときの一品に。

  オムレツの具にも。