冬大根を使い切る―②葉

 

冷蔵庫の中にいつもあると便利な野菜の一つが大根です。あると野

室の邪魔物のようですが、無いと心細くなる一品でもあります。それ

くらい使い道の多い野菜なのに、使い損ねて古くなり、色が変わった

り、スが通ったりしてしまいます。そこで使い切るコツはというと、

大根おろしや煮物用などメインのところ以外は加工してしまうこと。

 

まかない料理というかおばんざいというか、使い切るヒントを列挙

てみます。応用していただければ幸いです。(メイン料理は前項の①

煮物素を、皮部分は次項の③皮をご覧ください。)

  

・葉――葉がそのまま付いているいわゆる全形の葉付き大根と葉の

    部分を10㎝程付けて売っているものとがあります。どちら

    にしても買ってきたらすぐに葉と根に切り離して、大事な

    白い部分の劣化を防ぎましょう。

    葉を根元から1㎝くらいのところで切り、バラします。

 

*大根葉の塩もみ漬け―→葉は1㎝幅に刻み、茎は3~5㎜の小口

    切りまたは斜め切りにします。ポリ袋に入れ、少なめに塩を

    入れ揉みます。しんなりしたら塩加減をみて、強い場合は水

    洗いをして、絞ります。

    刻んだゆず皮を混ぜたり、ひねりゴマをまぶしたり、けずり

    かつおを混ぜたりと、バリエーションを楽しんでください。

    塩もみをしないで、塩昆布とポリ袋に入れ揉み漬けにしても

    美味。

    葉だけでなく、白いところも千切りにして加えると見た目も

    美しく、美味しいです。

 

*大根葉の炒め煮―→上記と同じように切った葉を耐熱皿に入れ、

    ラップをかけずレンジで2分ほど加熱します。(電子レンジ

    で加熱してから炒めると、時間が短縮されるのと、味が滲み

    やすくなるとともに、炒め油を少なくできます)

    水分を絞り、ごま油で炒め、めんつゆで味付けします。けず

    りかつおを混ぜるとなお美味です。

    ちりめんじゃことの炒め合わせ、鶏ミンチ・豚ミンチ・牛ミ

    ンチなど、動物性たんぱく質と炒め合わせると、味、栄養と

    もにアップします。お弁当のおかずにもぴったり。保存食に

    なります。

    卵と半熟とじにするとお急ぎ丼に変身します。おすすめです。

 

*茹でてストック―→適当に刻んで電子レンジをかけるか、軽く茹で

    てストックしておくと、味噌汁や豚汁など汁物の、彩の良い

    吸い口になります。

    また肉団子や餃子などの混ぜ物として、彩りと栄養の補給に

    なります。