No.590◆「魚売り場」に「鯛」が無い!

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇

 

 先週のことなのですが、食事の誘いに乗ってきてくれる彼女が近々お誕生日というので、真鯛の姿焼きか金目鯛の煮付けを、と思い、スーパーへ。何と3店舗巡っても売り場にはありませんでした。ショック!

1店目は「刺身用と切り身用としか入荷しないのですよ」とのこと。「3日前までに言っていただけると取り寄せはできますが…」とのこと。このスーパーは大手チェーンの支店。本部からの指示だそうです。「昨年は置いてありましたよね」と言うと、「今年の2月からです」とのこと。

2店目。準大手のスーパーでも同じような返事でした。「2㎏くらいの刺身用ならまだ姿のままでお出しできますが」とのこと。4人で会食予定のテーブルにサプライズで出す予定なので、ちょっとねぇ…

3店目。この区に本社がある地域スーパーへ。ここは鮮魚売り場の品揃えがよいので私のお気に入りの店です。午後3時近くに立ち寄ると鮮魚ケースに今日は無い! もうショック。売り場にいた店員さんに声をかけると、奥から鮮魚部の方を読んでくださいました。訳を話すと少々小型でしたが真鯛と、かなり大きめの金目鯛を見せてくださいました。真鯛を2尾、塩焼き用に調理してもらい、ペコペコ頭を下げて感謝し、ホッとして帰宅しました。

 

お店の話では、レストランや割烹でプロの“ご馳走”で非日常を楽しむご家庭が多く、家で祝い事の膳を囲む人が少なくなっていることなどで需要が減っているのが実情の様でした。私は半世紀以上、家族のイベントは自宅で催してきていました。しかし家族員の人数の減少や個々の居住地が広範囲になっている現状では、駅近のレストランの方が集まりやすいでしょうね。 何十年も私の趣味に付き合ってくれている家族や縁者に感謝しなくてはと思った日でした。

 

そういえば私の家の近くではケーキ屋さんもなくなっていて、バースデーケーキは喫茶店併設の元ケーキ屋さんで予約しないと手に入りません。魚屋さんも八百屋さん、お米屋さん、酒屋さん等々、食料品店は全く無し。商店街は20年前くらいから閉店が続き、今では住宅街の一角になっています。マンションはじめ、住宅は増える一方ですが、立ち話をしているのは私くらいで、地域社会という言葉も消えたような気がしてきました。

ネットには毎日の如く地震情報が伝えられています。先日は台風、今日は線状降水帯、フィリピンの大規模地震に因る津波情報が頻繁に流されています。災害に遭わないように祈るしかない私ですが、皆さんは親しくお付き合いをしている人が近くにいらっしゃるのかしら、とふっと思ってみました。