◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
「デス・リテラシー」? 今日初めて目にした語です。早速Web検索。「デス・リテラシー(Death Literacy):「終末期や死に関連するケアについて」の情報にアクセス。「理解し、意思決定を行うための実践的な知識や行動能力」と出ていました。ご存じでした?
読み進んでいくと、私がここ数年感じていたことでした。それに近いことはこの「ひとりごと」でも取り上げていたのですが…… もっと早く巡り会いたかった語でした。2011年にオーストラリアの研究者によって提唱された指標とか。
「人生の最期を迎える人が必要とする医療・介護サービスの制度についてどの程度知っているかを自認すること」のようです。「終活」は、高齢化が進む日本では高齢者本人だけでなく、その家族や関係者、最近では行政政策としても推奨している行動ですが。
「デス・リテラシー」に沿って千葉大や北海道大学大学院の研究グループが調査した結果、調査した6カ国の中で最も低かった、と。特に終末期ケアの支援を担う地域組織や団体についての知識のスコアが低かったそうです。その低い理由について、日本では国民皆保険制度や介護保険制度が充実し、終末期は行政や専門職に任せきりになることが一般的で、自ら知識を得ようとする人が少ないことが考えられる、という分析が出ていました。
日本の65歳以上人口(2025年9月15日現在推計)は3619万人で、総人口に占める割合は29.4%。男性は1568万人、女性は2051万人と、女性が男性より483万人多くなっています。現在の高齢者は女性の方の平均寿命が長いので、性別で見ればこのような差が出ているのでしょうか。
高齢期の一人暮らしについては女性が64.0%、男性が36.0%。男性で一人暮らしが一番多いのが70~74歳の27.0%、女性は85歳以上の25.6%が最も多いです。(80歳以上の女性では、31.9%が一人暮らしですって)
そこで私が気になっているのが男性の一人暮らしの高齢期なのです。私の周りだけの話であればよいのですが、どうやらそうでもないらしい、と思えるからなのです。
高齢期の女性と話をしていると、生活に関することが多く、家事や便利グッズ、地域ニュースの行政サービスの話などがよく出てきます。一方男性との会話には生活情報などはほとんど出てきません。なぜなのか?と思って考えてみると、この世代は既婚率が高かったのと、“性別役割分業”社会で生きてきたので、老後の日常生活や家族親類縁者のことは妻や母にお任せ、指示待ちで過ごせた世代だからではと。冠婚葬祭の付き合いの話でも「カミさんがやってくれるから、僕はそれに従うだけだから」と言う人ばかり。私のところもそうでしたから、世間並みかと。だから私も終活に詳しくなったのでしょう、けれど……
報道では、終活をする人が増加していると言っていますが、終活関連業界の宣伝のせいかしら、と首を傾げています。

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