No.437◆QRコードの利活用は必須の生活技術なのですね…

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

新学期が始まり、毎朝利用するバスに通学生が戻ってきました。朝活の公園でも孫との春休み交流時の“今どき”の新発見が楽しく驚きを以て報告されています。孫のいない私は合いの手を入れながら聞き役です。

 

まずは動物園や植物園、水族館への入場にはスマホで事前予約がいることに“ショック”を受けた人の多いこと。「入口で立ち往生した!」とびっくりしたことや、パニックになったこと、その後の折衝の経緯を面白く聞かせていただきました。何人も。

 

同行の孫が小学4年生以上になると、おばあちゃんのスマホを手にして入口の係の人と話しながらポチポチ。そして無事通過したという報告が一番多かったです。その話をするのが楽しいらしく満面の笑顔で。離れて暮らす孫が自分を越してくれたことが本当に嬉しそうで、“親バカ”ならぬ“婆バカ”そのもの! 楽しい春休みだったようです。コロナ禍での入場制限だと思っているらしいのですが、私が「これが普通になるみたいよ」というと、「やだー、今まで通り入場券がいい!」と叫んでいました。

 

「だってもう教科書にはQRコードが付いていて、欄外での説明ではないそうよ。全児童にタブレットが配布済みだって聞いたわよ」と私。「先生たちも授業が進めやすいと思うし、担任による指導格差も無くなっていいんじゃないの」と言ったら、「宿題も手伝ってあげられなくなる訳よね」と。これで家庭環境格差も無くなるのでしょうか。

 

435号の「スマホ購入と『80歳の壁』」で書きましたように、高齢者のスマホ導入にはデジタル省も総務省も躊躇し、大々的なリスキリングの対策を立ててキャンペーンを張り、デジタル活用支援の目的を「誰ひとり取り残されないデジタル改革のため」「全国民が当事者」とし、「取り残されなかった人は、すべて『手を貸す側』になって欲しい」と言っています。これからは孫の宿題の手助けをする際に、スマホの利用法やQRコードの扱いの“要”を教えてもらい、縦の関係から横の関係へ、「学び合う友」として長いお付き合いになるのがいいかもしれませんね。

 

私もQRコードが苦手。なのでPCのwebからアクセスしていますが、プリントアウトして持参という手間は面倒で…。これからは眼鏡を首からかけてスマホ片手に外出することになるのでしょうか。

 

私の救いの手は“口”です。近くに居る人(初対面でもです)にワンポイントをすぐお尋ねします。お相手は一瞬「?」ですが、逃げられたことはありません。高齢女性には親切な若者は多いのかもしれません。脳のフレイル予防に頑張りますね。