No.425◆正月の過ごし方、「モデル」は何でしょうね

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

新年あけましておめでとうございます。

 

元旦の良いところは「皆が同時に生まれ変わること」と言われています。昔(いつまでのことか知りませんが)は、何月何日生まれでも、翌年の元旦には歳が一つ増えたのだそうです。「生まれ変わる」と言われて、「新しい年の始まり」と言われるとなんだか希望も持てそうで、「神様」「ご先祖様」に、「今年は…」と希望を伝え「ご支援を! 頑張ります!」と誓うと元気が出そうな気がします。

 

三世代同居の家庭に育った私はその習慣に従って、今年も子達と居住地の地神様(天祖神社)やこの地の氏神様、菩提寺の墓に、晴着を着て参拝しました。面識のある義祖父母や義父母、亡夫は喜んで今年も“疫病”から守ってくれるでしょうか。

 

コロナ禍も継続しているのか鎮静化しているのか分からない中、国内外の移動も緩和され、少し気持ち的には肩の力が抜けてきたように思っています。皆様どのような元旦をお迎えでしょうか。

 

30年前の当単身けんでは、「初日の出を一緒に」というツアーをしていました。当時は“帰省”する子供家族が親元に帰って、「孫見せ」と「親戚の交流」「お年玉交換」「同窓会出席」が花形イベントでした。その輪に入れないのではなく、入りに来ないように父母から言われていたのが“未婚者”でしたから。

 

元旦営業をするコンビニやチェーン飲食店・スーパーマーケットもないばかりか、24時間対応が普通の産業界でしたから、上記のような縛りのない単身者は有効な人材でした。(例えば60代の着物着付け師は年末から24時間待機・対応でした。)単身けんの「初日の出を一緒に」というツアーに参加できたのは、恵まれた環境の方たちなのか、それとも…。

 

“おひとりさま”が「市民権」を得た現在、“おひとりさま”の年末年始は豊かになっているのでしょうか? コロナ禍でも年末風景は相変わらず「家族の移動」ばかりを放映し報道しています。多様な年末年始の過ごし方の例も見せたいものです。