No. 384◆PC「ニュースポータル」が認知症関連業広告で一杯に

 

「誰がどこで私のパソコンを監視しているのかしら。通販サイトを見ただけで、広告スペースは全部その関連の商品ばかりになるしね、何かを検索してもその関連の業者のご案内ばかりになるし…ウザイ!」「監視されてンのよ。ヤバイ婆ぁだから…。婚活サイトだとかは見ないの? 良縁が舞い込むかもよ、ハッハッハッ。」

 

あなたの周りではこんなバカな会話は無いのでしょうね。このような画面になるその理由は何となく解っているつもりなのですが、気味悪くて嫌な気分になります。私が見出しだけ見てスルーする新聞記事に、多分これらに関連する問題点などが出ているのでしょうね。

 

個人を特定しないデータの活用は、社会にとって役立つことと思っています。しかし、私のパソコンから通販で鉢植え胡蝶蘭のプレゼントの検索があった!と感知すると、私のパソコンのポータルサイトは一瞬にして「プレゼント用鉢植え胡蝶蘭」のおすすめ商品で埋まります。そして次の検索要件を感知するまで続きます。

 

ある日のこと、知人と私のパソコンを見ながら話していた時、「へぇー、通販で結構レトルトお惣菜を買うンだ」と言うのです。「豪雪お見舞いにお送りしようかと思って探していたからなの」と私。私は実家を離れてから出前を利用したことがない、と言うのが「ウリ」の一つだったので、彼女が、なーんだ“口先だけ自炊”だったのか、と思ったのではないかと…。

 

また近々のことでは、このところ会報のテーマが「認知症」だったので、ポータルサイトに出てくるのは「認知症関連業種」からの宣伝ばかり。誰かがこの画面を見たら、「石川さん、認知症の心配をしてンの?」と思うでしょう。私が近頃物忘れがひどくなり、保険だの信託銀行だの、老人ホームだのと「老い活」を内緒で始め出したのかと思うことでしょう。

 

PCは“パーソナルコンピューター”なのだから、他者が見ることはルール違反だと思うのですが、お仲間や身内なら目に触れることがあっても仕方ないことですが、少々“見栄っ張り”の私はウザイ!です。

 

広告は宣伝活動であることは事実ですが、一方で「あなたにお勧めしたいので」という側面もあり、無用のものではありません。投げ込みチラシや看板広告と違って、サイト管理者の目は通っているのであまり心配はないのかもしれません。しかし悪意あるサイトへの窓口になっているというニュースも見聞きします。パソコン・スマホが普通に手元にあり、インターネットで全世界に繋がっている今、情報活用には細心の注意が必要なのでしょうね。