No. 382◆“フレイル”は「軽度認知症」を悪化させる!

 

今日は「大寒」。暦通りの寒さです。その上コロナウィルスの「オミクロン株禍」が猛スピードで拡散中。「不要不急の外出は自粛を」と再度言われていて、私はフレイルが心配なのに益々引きこもり生活になり、室内体操や昇降運動で日々の運動量を賄っています。ある人は年明けからのオミクロン感染拡大に伴い、一時期通勤する日があったのに、また元の「テレワーク」1本になったとか。皆様はいかがお過ごしですか。

 

只今私は1.31発行の会報誌「単身けんニュース」を執筆中。テーマは「「With認知症」で明るく生活するには…」です。このテーマで検索を重ねていたら、認知症患者の7割近くがアルツハイマー型認知症であり、完治しないが、進行を遅らせたり改善法があることが分かりました。その機能改善対策には、音楽療法・芸術療法・運動療法、等があり、

・音楽療法———リズムに乗せて他者とのコミュニケーション・共同作業をする。

・芸術療法―-粘土細工など創作で指先を使う。食事作りも有効。栄養バランスを考えて。

・運動療法———週1回以上参加し、改善した実績。作業参加等も有効。

 

このようなプログラムはある程度の人数でやることで成果が出るようです。しかし“三密”や“不要不急の外出自粛”の中で励むには少し抵抗感があります。

 

ということで私は室内でビデオを相手に1人で細々と運動をして、キッチンのSDGsを実践すべく、大根の皮も魚の骨も最後まで活用する賄料理をして、立ち仕事の時間延ばしを心がけています。(食費が随分少なくて済んでいます。) 

 

前号で「フレイル」を取り上げましたが、このアルツハイマー型認知症の進行を止めるプログラムは「フレイル」防止法と同じではないでしょうか。「コロナ禍」は3年目に入っています。いつまで続くか分からないこの疫病が終息するのを待っていては、特にシニアは心身の健康が保てなくなるのではないでしょうか。

 

寒い日がまだまだ続きますが、時間を作って“三密”を避け、運動の機会を持ちましょう。外出ができないなら、その時間を使ってキッチンに立ち、新メニュー開発を楽しみませんか? 生活費削減と“一石二鳥”です。

 

そうそう、こんな研究結果もあるそうです。「大切なのは7時間の睡眠→睡眠不足はアミノロイドβが溜まりやすい。1時間以内の昼寝は有効」。また「発症してもあきらめない。“生きている限り脳は変わる”という最新の研究がある」そうです。

 

※フレイルは、厚生労働省研究班の報告書では「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」とされており、健康な状態と日常生活でサポートが必要な介護状態の中間を意味します。(公益財団法人長寿科学振興財団HP)