No. 352◆「コロナフレイル」は高齢者だけか?

気候の良い5月の連休は、毎年楽しい過ごし方をイメージして迎えるのですが、昨年に引き続き“どう過ごせば…”と頭を抱えて時間の経つのを待つ日々となりました。“都民”と言うだけで肩身が狭く、自宅近くで過ごす1年余です。都のアンケートでも65%の人が「近場で」との答えです。

 

そこで問題になっているのが高齢者の「コロナフレイル」。本当に高齢者だけの問題でしょうか。若い人には馴染みがない言葉かもしれませんが、「フレイル」とは、一言でいえば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。活動量が減ることでフレイル(虚弱)は進みやすくなります。食事の簡素化は栄養素のバランスを崩し、筋肉量を減らします。コミュニケーション不足は精神力の低下につながります。

 

この「フレイル」は、早く対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性があることは分かっています。その対策とは、フレイル予防には「運動」・「栄養」・「人とのつながり」の3つのポイント。しかし、厚生労働省のある官僚はコロナ禍でのフレイル対策の難しさを次のように語っているとか。

 

「コロナ禍で高齢者の重症化リスクもある中で『外出し、通いの場に行って下さい』とは言えない。どっちを推奨するのかといったら『家にいて』となる」と。また、介護予防の観点からは老人保健課、医療機関の外来でのチェックなどは高齢者医療課、食事摂取は健康課、かむ力など口の健康は歯科保健課と複数の部署に「点在」している。対策は厚生労働省内の複数の担当課にまたがるため「フレイル」と一口に言っても難しいと。

 

在宅勤務が増え、移動距離ゼロで“コロナ太り”を嘆いている人に何人も出合いました。食事は近場のお弁当屋さん頼りで「家飲みが進むぅー」とボヤいている人も。「リモートじゃ、なぁーんかおしゃべりって感じになれないし...」とか。(私は顔が見れれば、ちょっと嬉しい!)

 

「趣味の集まりも中止され、行くところがない」「1週間、誰とも話していない。日本語を忘れそうだ」とボヤいている人、「運動」・「栄養」・「人とのつながり」をスローガンに、心身の健康を保って、元気に“コロナ明け”を迎えましょう。

 

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『単身けんニュース』の関連号

159号:“孤独”はほんとうによくないことなのでしょうか

2020年4月臨時号:コロナ禍の自粛生活の送り方 運動・自宅御飯 etc.

 

 

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