貧困層に多くの女性高齢者がなぜ属するのか、杉田議員に伝えたい

 前回、「LGBTは『生産性』がない」と主張する自民党の衆議院議員杉田水脈氏の発言に私は異を発信しました。

報道によると、その後自民党から指導を受け、「今後研鑽(けんさん)につとめて参りたいと存じます」とコメントしたそうです。また、各地で抗議集会やデモもあったとか、まずは終息するのでしょうか。

 

 杉田議員は次世代の党在籍時代の2014年10月の衆議院本会議での質問で次のように言っています。(インターネットの書き起こし記録から)

「本来日本は、男女の役割分担をきちんとした上で、女性が大切にされ、世界で

一番女性が輝いていた国です。女性が輝けなくなったのは、冷戦後、男女共同参

画の名の基、伝統や慣習を破壊するナンセンスな男女平等を目指してきたことに

起因します。男女平等は、絶対に実現しえない反道徳の妄想です。女性にしか

子供を産むことはできない。こんな当たり前のことに目を背けた政策を続けた結果、

男性ばかりか当の女性までが、女性にしか子どもが産めないことをネガティブにと

らえる社会になってしまいました。

国の施策において、やたら主語に「女性」を持ってくるようになって以来、どんど

ん女性が弱者として扱われるようになりました。「男女差別撤廃条約」の破棄、男

女共同参画基本法の撤廃を行い、男女がお互いに尊重し合える社会を取り戻すこと

を日本国の皆さんにお誓いして、私の質問を終わります。」

 

 伝統的な男女性別役割を担ってきたからこそ、自分の意思や希望も叶えら

れず、報酬を伴う仕事にもつけず、自己の老後の経済的準備もできないまま

に、伸びる寿命に不安を抱いている高齢女性が貧困層に属し、その7割近く

を占めていると言われる現状があるのではないかと私は思っています。

杉田氏の言う「女性が大切にされ、世界で一番女性が輝いていた国」であっ

たのはどの時期のことなのでしようか。“女子ファースト”と言って育てられ

た話も聞いたことがありません。

 

 政治家として、国会議員として活動されているのですから、マイノリティ

ーにも、社会の中層・下層の現状にも目を向けて発言・発信してください、

とお願いします。

 

 

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