相談したいが相手がいない・・・

「相談したいのですが、誰に持ちかけたらよいのか分からないし、どうしたら・・・」というお電話がありました。

 

「持病もあって、日々悩むことが多いのですが・・・。もう70も越えているのにまだ悩んでいるなんて恥ずかしいし・・・」

「あら、歳とともに悩むことが多くなるのは当たり前でしょ。若い時はいろいろ目先に出来事があって、悩んでいる暇もないしね。でもこれから歳とともに悩み事は増えるのは当然だと思うけど」

「この齢になって悩むことがあってもいいんですね! そっかあー」

「だいたい悩み事って、身近な人には切り出しにくいモノでしょ。家族とか、

お友達とか、ずっと長く付き合っていきたい人には、ちょっと見栄を張りた

いし、悩み事を抱えているウザい人と思われたくないし、ね」

「そうなんですよ、それで相談相手がいないんです。どうすればいいのか

・・・」

「あなたの知らない人に相談する方が、本音が云えていいと思うのだけど。

例えば公的な相談窓口とか」

「どこにあるんですか?」

「結構あるわよ。例えば『心の電話』とか、市町村の相談サービスとか・・・」

「あぁ、聞いたことはあるけど・・・」

「市の広報紙って見てます?」

「ざっとは・・・」

「必ず出てますよ。相談内容別とか、傾聴ボランティアとか。手っ取り早いの

は、市の代表電話に電話をかけて、こんな相談窓口を探しているのですが、

教えてください、って言えば、その方向の部署に回して、いろいろ紹介してく

れますよ。ネットもあるけど、本当の姿が見えないから、公的なところからの

紹介が安心だと思うのよね。

 相談するとなると自分のことを事前に整理するし、メモにも書き出すし。

結果、解決してしまうこともあるしね。」

「そうですねぇ。やってみます。スッキリしそうです。」

「いっぺんに片づけようと思わないで、急がないで、一つひとつね。」

 

家族がいると、「心配事を他人さんに相談するなんて」と言われかねません。

一人暮らしだから出来ることの一つに、外部の人に相談できるというメリット

があります。その環境を活かしませんか。

 

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