常総市大洪水からの教訓-1

 今朝も茨城県常総市からの災害現場情報がテレビから伝えられています。水が引いたところの惨状には愕然としています。救援・支援に行っても役立たない私はなすすべもなく視ているだけです。情けない限りです。

 しかし、ただ見ているだけでは申し訳ないと焦っていた2日後の午後、水海道(常総市)の会員から電話があり、ホッとするやら嬉しいやら・・・


 お元気でした。お体はご無事でした。しかし、多分家は天井まで水に

浸かっていると思います、とのこと。

 あの日鬼怒川増水のニュースを視て、これは大水害になると思いセカ

ンドハウスへ自主的に避難したそうです。今は自宅を観に行くこともで

きない状態で、その時期が来るのを待っているばかり、とのこと。

 このご連絡で私は彼女の危機管理に敬服してしまいました。彼女がここ

に家を建てる時、鬼怒川と小貝川という水害を起こしやすい川に挟まれた

地域であることから、いつかはこういうことが起るのを想定して、近隣の

地域で水害に遭わない地にセカンドハウスを確保していたとのこと。

 

 お見事な危機管理です。今日のテレビ番組では、行政の指示の不手際・

ミスがつぎつぎと指摘されています。そのような中、指示待ちではなく、

自ら自主的に行動するような、できるような対策や指示が必要だと主張す

るコメンテーターが現れるようになりました。それは正論だと思います。


 単身けんでは常々自主的に動くことを最重要と考えて意見交換をしてき

ました。なぜなら1人暮らしでは相談する家族も助けてくれる同居人もい

ないというのが前提ですから。自ら決断して、早めに行動する! 

彼女の今回の行動には感服です。


 その日私はテレビで速報を視ながら、溜まった洗濯済みのシャツやスト

ール、ハンカチにアイロンがけをしていました。しかし彼女の住所が「水

海道」だった記憶があり、パソコン上の地図で住所の位置を確認し、テレ

ビ報道の鬼怒川決壊箇所と合せたらかなり離れているので少し安心し、

それでも気になるので電話をしたら留守電でした。FAXは通じるという

ことで急いで書き、送信しました。しかしこのFAXはその後読まれること

もなく水没することになりました。

 何も手助けできないのですが、今回いただいた教訓を、より多くの方に

伝えることだけはしていきたいと思います。


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