
年金情報が流失していたという大事件が報道されてから最初の支給日には、振込確認のために登録窓口に言った人はいつもの支給日より多かったのではないでしょうか。私も行きました。私の場合、ほとんどが国民年金だけという少額のため、通常は気にもしていませんが、報道を受け何となく気分が高揚して、イベントに参加するような感じで記帳してみました。ありました。ホッ!
本当は心配していなかったのです。自分が事件に関係するなどとは夢想だにしていないからです。大変な事件はいつも他人事で、
自分はニュースの傍観者と決め込んでいるからです。この自信に裏付け
はないのですが。
しかし実際にこの情報漏えいに絡んで特殊詐欺事件が起こっている
という現実があります。この事件に巻き込まれた人はいつも自身の身
にも起き得ることとして情報をキャッチし身構えている方なのでしょ
うか。私なら「なんで私がこんな事件の当事者になるのよ。そんな筈
はないでしょ」と理屈にならない理屈がまず頭に浮かんで、「本当に?」
と疑問を抱いてしまいます。余談ですが、応募賞金が当たったという良い
お知らせの時も、です。
役所が住民に直接電話をかけて来るなんて考えたことがありません。
なぜかというと電話番号を住民票に登録した覚えがないからです。
それに役所は文書主義で、形跡の残らない電話で用を足すことはないと
思っているからです。
昨年の11月だったと思いますが、「区役所から」という電話があり、
「受診料の計算ミスで還付金がありますが、お知らせは届いていますか?」
という電話がありました。私は高額療養費に該当するほどの実績はありま
せんし、「なんで私の電話番号を知っているのよ」という思いが先に立ち、
そんな親切な電話をしてくるなんて訳がない、と思い、「そうなんですか。
再送してください」と言いました。「はい、分かりました」と言って電話
は切れました。以後書類も来ませんし、電話の問い合わせもありません。
どうやら還付金詐欺だったようです。
変な自信のある私ですが、「役所は文書主義」という思い込みは正しい
のではないでしょうか?
コメントをお書きください