「これで一安心」 「良かったね」!

団地

 一年ぶりにあった知人が、「私、住所が変わるのよ。後で連絡するね。都営に入れるのよ。よかったぁ。これで一安心! 仕事に邁進できるわ」と。それを聞いて私も「そうぉ、私もホッとしたわ」と応じました。


 今、住居余りは皆の知るところですが、古い、広い、通勤に便利、でもそれなりの家賃という物件が多く、1人暮らしが快適にできる広さで、耐震度チェック済、家賃もまあまあとなるとそう多くある訳ではあり

ません。それに民間の賃貸では終生借りられるとは限りませんから、収入がさほ

ど多くはないというおひとりさま女子には、都営住宅やURなどの公的住居は有難

い存在です。終の住処にできる確率が高くなり、彼女が一安心というのもよく解り

ます。


 私は賃貸住宅が好きなのです。理由はメンテナンスが大家さん持ちなので補修

積み立てをしなくていいし、地震など災害に遭っても修理や建て替えの心配が無く、

場合によってはすぐに退去して新しい住居に移れるからです。高齢になればなるほ

ど、交渉事や契約事が苦手になってきていますから。まぁこのようなことを言うのは

蓄えが少ないからですが、本音でもあります。


 親たちの時代は仕事先が変わるなど転勤がない限り、住み替えなど考えていな

かったように思います。例え不便・不自由であっても同じ家・所に住み続けて、ご近

所の習慣に沿ってつつがなく暮らし、いざという時は子供に頼るのが当たり前、心配

事があるとすれば、家族・近隣との人間関係を保つだけだったように思います。

だから我を少し押さえれば生きていけた時代のような気がします。寺社でのお祈りも

「家内安全」一筋でした。


 今、私たちは医・食・住・生活費、すべてを自己責任で生きていかなくてはなりません。

これらの中1つでも安心できることがあれば嬉しいですね。いろいろと心配しても仕方

がないので、健康寿命と私の寿命が同じになるように、まずは気を配ることにします。


事務局のひとりごと 目次へ