詐欺に遭わないようにするには・・・

 「母さん助けて詐欺」と改名したかつての「オレオレ詐欺」。今年に入って益々大型化していると言います。

これらのニュースには同情する人をあまり見かけないのですが、いかがですか? たぶん自分の行動とかけ離れていると思っているからなのでしょう。

 

 例えば電話一本で1千万円を現金で用意し、使いの者に手渡す! なんて、とても常識では考えられない! 第一にそんな大金を

すぐに準備できないから、まず自分のところにはそのような電話はかか

ってこない、と思っているからでしょうか。二度、三度と手渡す人は、

どんな資産家なのかと思ってしまい、別世界の人と認識してしまい、

自分の身に置き換えることがないからなのでしようか。

 

 しかし、それがもっと少額だったらどうでしょう。緊急の事件、

事故だったら、助けてあげられるものなら助けたいと思うのが身内の

情なのかもしれません。しかしこの手の事件が大問題になっていて、

日々テレビや新聞・雑誌で注意喚起している中で、相変わらず起こり、

その手口も進化しているというのですから、理解に苦しむところです。

 

 先日この手の被害に遭わないために、財産管理をしっかり頼める先

がないものかとの相談がありました。

 あります。日常生活に必要な額以上は手元にない生活をし、自分で

は資産を自由にできない状態にすることです。認知症になったり、判

断能力が落ちたりして介護保険の要支援判定が出れば、地域権利擁護

事業という公的支援が利用できます。それ以外の人は、信頼できる人

と契約するか、見守り支援をしている団体・法人と契約する手があり

ます。信託銀行が引き受けてくれるほどの資産があれば、信託銀行で

このようなサービスが受けられます。

 

 交通事故の示談の話も掛かってきました。JRに置き忘れてきたと

いう電話もありました。だからといって私が急場の用立てをする必要

はないと思いました。交通事故ならば保険が掛けてあります。置き忘

れた公金ならば会社が対処すべきこと。まずはそう助言をしました。

 すぐに身内に頼るのは間違っていると思います。私はお金もないで

すが、たとえ実子といえども大人の彼らに、無償ですぐに用立てる気

はありません。特に親には心配をかけたくないという子供でいて欲し

いと思っています。

優しさが足りないのでしょうか。

 

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コメント: 1
  • #1

    かねこ (水曜日, 12 6月 2013 15:48)

    オレオレ詐欺は「絆」詐欺であるという話をどこかで読みました。
    思わず、このブログ1回目の絆の話を思い出しました。