◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇
最近の話ですが、「このまま自宅(持ち家)で居ても大丈夫なのでしょうか?おすすめの施設はありますか?」「一人暮らしって、ご近所迷惑になるのではないでしょうか?火事の心配とか… 一人暮らしをしていてもいいのでしょうか?」「妻が家事で立ち仕事がかなり難しくなってきたので高齢者住宅へ移ろうと思うのだけれど、おすすめの所がありますか?かなり当たってみたのですが“空き”が無くて」等々、というお電話を3件いただきました。お三方とも生活費にはさほど心配は無いようでした。
高齢者住宅は素晴らしい終の棲家だという説明は広告宣伝媒体で広く知られています。お三方とも高齢者住宅のパンフレットも集めていらして、お知り合いの方々にも聞き取りをしていらっしゃるようでした。なのに、なぜ私に問い合わせの電話を?
私が察するに、長年住み慣れた地域で自由に暮らしていたから、見ず知らずの方たちの共同住宅に暮らすという日常に移ることに決断が付かないのではないかと“自宅派”の私は察しています。そこで、何故私が自宅を終の棲家と希望しているかについて持論を述べました。
今日81歳になる私は持病持ちで、診察券を4枚持っています。しかし元気だと思っています。三食自炊で、時々掃除機掛けをして、洗濯機は晴れた日に廻しています。将来は?と問われれば、判りません! 想い出の品々に囲まれたこの空間から移動したら“自分の立ち位置”が分からなくなり、周りに人が何人いても“孤独”になることでしょう。
施設によっては食事時間が決まっていたり、外出には届出や付き添いを申請することになるのだそうですから、何でも一人で決めて自由時間を謳歌していた私は“鬱”になることでしょう。つまり、この日常の家事や景色が私の脳や感情をコントロールしていてくれるのではと思っています。それらを無くしたら認知症になるリスクも高くなることでしょう。会話が弾むコミュニケーションが取れる相手ができるまでには時間が掛かることでしょう。
「一人暮らしはご近所迷惑になるのではないでしょうか?」
と心配していたTさん、日本の単独世帯は2020年の国勢調査で38.1%。今年の国勢調査ではもっと増えている筈。
妻が家事が辛くなったからと言っていたI氏、家事の共同参画・能力役割分業と外注を導入するのはどうかしら? それでも足りないときは外部支援を頼むとか。
行政の支援事業も増えています。企業やNPO等の民間の支援事業も多様化しています。それらの情報を一番収集しているのは地域包括支援センターではないでしょうか。欲しい情報をリストアップして訊ねてみてはいかがでしょう。綺羅星の如くあるSNSからの情報よりも信頼のおける行政が把握しているリストから探してみては、と。老婆心です。

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