No.557◆「夏じまい」はお済みですか?

 

 ◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

昨日の朝は雨。久しぶりの早朝ウォーキングはお休み。なぜか嬉しい気持ちになるのです。それではまずは新聞読みから始めよう、と思ってもまだ届いていません。朝食にはまだ早いし、「どうする?何する?」と家の中を廻っていると、「そのうちに…」と端に寄せて放置している紙バッグが各部屋に! 片付けるのに30分どころか15分も掛からないようなモノたちがあるではないですか。一人暮らしになって空間が広がり物置き場に困らなくなってからは、一時保管の癖が付き、その後の一気片付けが習い性になっているようです。

“その場・その時に片づけてしまうこと。仮置きはだめよ”と、口喧しく育ててくれた祖母の教えもどこかへ置き忘れ、怠け癖が付いてしまっていたのですね。

そうだ!この空き時間にやっつけてしまうことに。いつもの朝食時間前に終わりました。

 

朝食中のテレビから聞こえた気象予報士の女性からの声に私は反応。その声とは「夏じまいはお済みですか?」でした。そういえば最近の挨拶は「やっと秋らしくなってきましたね」です。朝のウォーキングの時の着るものも、もう半袖ではなくなっています。普段着も秋仕様。なのに洋服箪笥の中は夏物が幅を利かせています。家の中の置物たちも。食器棚の中も。

と、言うことでこの日は「夏じまい」をやる事に。でもこの曇天では衣類の方の入れ替えは晴れの日にと。

 

まずは額の中の色紙を秋に。玄関の靴箱の上や飾り棚、書類庫の上等々に、季節毎に置き換える人形や木彫りの置物などが交代期で一年ぶりのご出座。これらの物はほとんどが私の幼いころからの頂き物。特にお土産が多いので、この一つ一つにくださった方のお顔や出来事、置物の産地などが思い浮かび、幸せな気分になります。お正月前までこの物たちと無音の会話を楽しむことにします。

最後に手をかけたのは扇風機と団扇10本近く入った壺。これも来年の初夏まで納戸へ。週末に夕食を食べにくる子たちは実家の秋を感じてくれるでしょうか。

 

秋晴れが続くようになったら洗濯機を回します。最後の「夏じまい」です。その後は秋冬物の寝具や衣類の風通しが待っていますから。

今年は短い秋と言われています。遠出の予定はないので、公園や川沿いの身近な景色と近くのスーパーの食材で秋を感じて楽しむことにします。