No.555◆「大阪・関西万博」で感激したこと

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

9月30日~10月2日の3日間、「大阪・関西万博」見物に行ってきました。会期末が迫ってきて観客数が連日22万人超えという報道の中、会場や各パビリオンの入場に長蛇の列・数時間待ち、という報道の中、お天気だけは“晴れ、時々曇り”でありますようにと、お仏壇にお願いして出かけました。予想とお願いはその通りで、素敵な3日間でした。

 

一番感激したのが“ゴミが散らかっていないこと!”でした。22万人超えの人出の中、各国のパビリオンでもレストランがあるのは数えるほどで予約制だとか。ほとんどの人がキッチンカーやフードコート内で調達したテイクアウトを、全長2㎞あるという大阪・関西万博の

シンボル・世界最大の木造建築物(ギネス認定)「大屋根リング」の中のベンチや各自持ち込んだ折り畳み式簡易椅子やピクニックシートで、または木陰のベンチや休憩所で、各自思い思いに待ち時間を活用して食する光景が広がっていました。

 

そのような中、ゴミ箱の設置場所には係員が付いていても、分別の指示を出すのと、満杯になったゴミ箱の交換指示を出すだけなのに、この広大な会場内にゴミ一つ落ちていない!

感激でした。幼児から高齢者まで、弁当殻や空きボトル、包み紙などを持って分別ゴミ箱が並んだ場所に来て投入する。立ち去った後のベンチにはゴミは見当たりません!

日本の分別ごみ処理の徹底は世界でも有名とか! 外国からの訪問者も倣って行動してくださっているのでしょう、と嬉しくなり感激しました。

 

混雑で有名な「渋谷のスクランブル交差点」よりも混雑しているのに、トラブルが起きてないことも驚きでした。しかもこの3日間は平日だったので私のような高齢者も多く、車椅子の個人的な参加者だけでなく、団体にも多数出会いました。また、乳幼児のベビーカーと共に場内を行き来し、会場や各パビリオンの入場待ちの列に何時間も並んでいるご家族も。

特に私の目を引いたのは、小学生から高校生までの「社会科見学」なのでしょうか、列を組んで引率の旗の下、移動している多くの団体!実に見事な隊列でした。

このように参加者の年齢・性別・身体条件・所属・国籍が異なっていても、肩や腕がぶつかり合うことがあっても、すぅーっとすれ違うことができるのは素晴らしいことだと。

 

この博覧会のテーマは、世界の人びとと「いのちの賛歌」を歌い上げ、大阪・関西万博を「いのち輝く未来をデザインする」場としたい、です。他者のため、地球のために、一人ひとりが少しの努力をすることをはじめる。その重なり合い、響きあいが、人を笑顔にし、ともに「いのち輝く未来社会をデザインすること」につながっていく、です。

世界の人びとと、「いのちの賛歌」を歌い上げ、大阪・関西万博を「いのち輝く未来をデザインする」場としたい。(公益社団法人2025年日本国際博覧会協会)