No.537◆戸籍にフリガナ新制度、26日開始、"詐欺に注意"!

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

改正戸籍法が4月26日に施行されました。それに伴い戸籍の記載事項に氏名のフリガナが追加され、26日から順次各自宅に本籍地の市区町村から、戸籍に記載予定のフリガナを通知する文書が郵送されるそうです。通知されたフリガナが正しければ特に手続きをする必要はないそうですが、フリガナが間違っている場合、正しいフリガナを来年の5月25日までに届け出る必要があるのだそうです。届け出はマイナポータルを使ったオンラインでの手続き、市区町村の窓口手続き、郵送で受け付けもできるそうです。手数料は一切不要。

 

全国民に対するこの「氏名のフリガナ確認作業」、法務・検察関係局は、詐欺事件の発生を危惧し、注意喚起に力を入れているとのニュースが観られました。

 

法務省が、制度開始に先駆けて関連の詐欺に注意を促すチラシを作成しています。想定されるだましの手口として、

・フリガナ変更の届け出には手数料が必要 

・届け出を怠ると罰金が科される

という2パターンを挙げ、「手数料はかかりません」「届出をしなくても、通知されたた氏名のフリガナがそのまま戸籍に記載されます」と呼びかけています。

 

昨日も「NTTドコモです…」という聞き慣れた電話がかかってきました。特殊詐欺ですよね。料金未納などという"手"を未だに使っているようですから、また新しい"騙しの手"を考えてかけまくってくることは想像にかたくないですね。高齢者リストからターゲットを見つけ「お手伝いをします」などと言い、手数料と共に"戸籍情報"などを収取し、どのような仕掛けをしてくるかわかりません。また、このようなリストが「トクリュウ」と呼ばれる特殊詐欺集団に渡るのではと思うと身が引き締まります。

 

名刺をいただいた時、お名前も読み方が分からず、お聞きすることがしばしば。新聞記事などでは、どこかに( )付きで読み仮名が出ていないか探すことも。私などはこの程度ですが、仕事場で実務に当たる方のことを考えるとこの改正に大賛成です。