No.466◆「大谷さ~ん」で私の鬱憤の年末大掃除!

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

15日朝8時前、テレビの前で待機していたのは「大谷翔平、ドジャース入団会見」番組。お茶も飲み、トイレも済ませて着席。新聞番組表でこの会見を一番丁寧に放映しそうなチャンネルに合わせて待っていると、出たー! 釘付け! デカい、かっこいい! スターだ! 挨拶もインタビューへの返答も非の打ちどころのないお振舞。婆さんファンの私はメロメロ。野球ファンでもないのに、この様はどうしたことか…。

 

国内ニュースを見聞きするたびにチャンネルを変えたり、新聞を飛ばし読みしている日常では、「藤井聡太」「大谷翔平」の名が出ると胸がスカッとするのです。また、輝かしい記録を出している世界選手権級等のアスリートたちやパラ選手の活躍や日常のレポートなどを見ると、元気が出てくるのです。この方たちのニュースが無かったらどんなに暗い日常になっていることでしょう。

 

"お金"にだけこだわった事件のなんと多いことか。単身者や高齢者を狙った特殊詐欺、闇バイトという組織的押し込み強盗、裏金という不正経理、等々。聴くのも腹立たしい報道に辟易としている日々。こんなニュースばかりを深堀していて、明るい明日に向かって社会は進んでいけるのでしょうか、と思う日々。昭和の戦後育ちの私たちは、自分が働いて生活するという教育を受けてきたような気がします。"得"か"損"か、または"楽"か"辛い"か、だけで判断するような教育は受けなかったように思いますが、いかがですか。

 

テレビのニュースや毎日届く新聞、市町村の広報誌は独居高齢者にとっては、社会との窓口。PCやスマホの情報も検索して、世の中から置き去りにならないように視聴しています。しかし報道の信義には心が定まらず、採択には私感が優先し、挙句、スルーする事項が多いのが私の日常。その逃げ道は「藤井聡太」「大谷翔平」の記事や報道。この私の実情を会話の中に入れると若い方たちから帰ってくる言葉は、「結構ロリコンじゃん!」。でもご同輩からは「ほんと清々しくて、その気持ち判るわぁー」なのです。

 

もう半世紀前になるのかもしれませんが、先輩女史からかけられた言葉「石川さん、マイナスはいくら積み上げてもプラスにはならないのよ。プラスに目を向けたら」にずっと姿勢を正されてきた思いがあります。また別のメンター氏からは「失敗は本人が一番知っているのよ。投げ掛けてあげるのはヒントだよ」と。

 

リカレントもリスキリングも大事ですが、"プラス志向"も要るのではと。