No.461◆「我が家の鍵」の大問題 ― 預け先とスペア鍵

 

◇事務局・石川由紀が折々を綴っています。◇ 

 

9月30日発行の『単身けんニュース』は、"1人住まいと鍵"の問題を取り上げました。例として、別居の家族や親族、知人友人等が、電話がなかなか繋がらないからと言って訪ねてきて無事を確かめようと思っても鍵が無いから、確認のしようがない。

 

会でもコロナ禍の中、友人たちとの往来が疎遠になり発見が遅れた例もありましたし、心配した親族が警察に連絡して、鍵の会社や消防車両も来て大騒ぎになった例(旅行中だった)も。また、鍵の預け先の電話番号を見守りの人に伝えていたから、倒れているのが発見され、救われた例もありました。

 

単身けんでは創立時から"1人住まいと鍵"はテーマに挙がっていました。当時は夜間に帰宅して鍵を無くしていたとき、どうする?でしたが、今は倒れたとき、助けを呼んでも「鍵が開けられなければ…」という場合の対処法が問題に。

 

熱中症やコロナ禍、高齢期の持病急変や怪我、これからの季節は入浴時のヒートショックも心配ですね。鍵は誰かに預けていますか? 私は「緊急連絡先」に預けてあります。そして「緊急連絡先の電話番号」は判るようにしています。また「緊急連絡先」には行動予定は伝えてあります。「緊急連絡先の電話番号」→「緊急連絡先」→「鍵」に繋げておかないと、ね。

 

でも心配が残っています。4年半前、骨折して自由が利かなかった時、管理人が常駐していないマンションなので、玄関チャイムが鳴ってもすぐに応答できなくて辛かった想い出があるのです。それなのに介助や介護、訪問診療が必要になったときの玄関のオートロックの鍵をどうするか、の答えを私はまだ見つけていないのです。この鍵をコピーして業者さんに渡したら、他の居住者には大きな心配をかけてしまいますから、どうすれば…。何か良い解決策はないでしょうか。「教えて!」ほんと。(宅配ボックスはあります。)東京都に限れば"単身世帯"は50%を超えています。年齢に関係なくこんな悩みはあるのではないでしょうか。

 

我が家はディンプルシリンダーキーです。簡単に複製することができなくて、ピッキングにも、破壊解錠にも強いと言われているのでこれに変えていました。しかし、メーカー名と鍵番号さえあれば簡単に合鍵を作成することが可能なのだそうです。テーブルに放置していて、スマホで写真に収められれば、ネットで手軽に合鍵が注文できるような時代になっているとか。(10年ほど前からだそうです。)鍵の扱いには盗難、紛失、とともに置き忘れなど、細心の注意が必要な時代のようです。