No. 375◆「お誕生日おめでとう」と、なぜこの会社から?

 

今週1つ齢が増えました。「人生の宿題が終わっているから、いつ死んでもいいのよ」なんて言っている割には、誕生日が近づくと期待することが少しはあります。年々交流域が狭くなっているのと、狭くしていることもあって、期待は片手で数えられるほどになっています。ある意味で望み通りなので、「まぁ、これで上々」なのです。幸せです。

 

気になっているのは、かつては無かった方面からの祝辞も届くようになってきていること。びっくりするほど立派な会社からも届きます。あなたにも届けられていることでしょう(ふっふっふ)。祝辞だけではありません。プレゼントも届きます。割引券やポイント、“粗品”の贈呈迄。但し私がアクセスしなければ、これらのご厚意もパァーと消えてしまいます。

 

そうです。通販関係、クレジット関係、旅行会社。保険会社に不動産会社。「えっ! ここで何か買ったっけ?」というお店まで、すべて私を顧客として販促上扱ってくださっているのです。上得意でなくても…。覚えてくださっているわけではないのは分かっています。私は「データ」の一行になっているのでしょう。顧客名簿の1人ですが、「少しの縁でも私たちは大事にしていますよ」というアピールなのでしょう。でもね、私は嬉しくないのです。むしろ怖いのです。

 

私の職歴の一つにセールスプロモーション(SP)という分野がありました。インターネットが民間活用できなかった時代のことですが、その頃流通していたのが「名簿」、「電話帳」、「アンケート調査票」等々、これら個人情報の一部が印刷物として発行・配布されていました。当時は各学校、民間団体、町内会、OB・OG会等々、全会員に配布されているのが普通の社会でした。しかし、これらは本人が知らないところで売買・流通していたのです。私も便利に販促に利用していました。

 

今私のパソコンやスマホ、自宅に届く各社からのメールや郵便物のほとんどは、自分で書き込んだことがある私発の情報からだと思います。要求された項目には正確に記入し、相手方の表示する「約款」に多分同意するサインも出していると思います。これらの情報はどのような経路で、どのようなところへ流出するかは…。

 

関わる気もないところからのメールや郵便物は無視しています。しかし数々来るメール等の中にはつい反応してしまいそうな時もあって、特殊詐欺などのことを考えると“危ない”私です。皆さんの日常はどうですか?