「Withコロナ」の中で「終活」がチラついて・・・

 東京在住者は域内に居て外出自粛を

“ 要請 ” されていて、「巣ごもり」状態が “ 好ましい都民 ” らしいので、無職の私はそれに従っています。

 長梅雨のおかげか、今年の台風は発生数が少ないとか。それは良いニュースだったのですが、局地的短時間集中豪雨と体温を超える猛暑の地域の何と多いことか! そうお思いになりませんか? 

 毎日届く異常気象のニュースも、すぐ近くのことであっても「巣ごもり」の身には報道の紙面や画面でのこと、「わぁ、大変でしょうねぇ」と他人事になっています。ごめんなさい。

 

 そんな閉塞感の中、有り余る時間は自身の今に関心が集まります。

いずれ死を迎えることは受容している身ですが、「まぁ、平均寿命までは

間があるし、それ迄に “終活” はするけど、差し当たって今日は何を片付

けるか? と考える暇な日が続き、やっと“終活”のトリアージが見えてき

ました。

 

  日常生活で使用している物やそれに彩を付してくれている品々。四季折々

に飾り替えて人生を豊かにしてくれた置物のお土産物やプレゼントの数々。

これらの処分は私が死んだ後で、業者さんでも誰でもできること。そして

死後事務の指示書はまとめてあるし、「遺産」と言われるものの在り処の

リストもできているし・・・

出来ていないのは、私しか知らない人間関係や物・書類、金銭的価値が定ま

らない書画骨董、等々の行く先。これらは “ ゴミ ” にしてほしくない!!!

しかるべきところへ渡したい! 

やっと見えてきた気がしました。本当の終活が! 法的にとか、処理業者的

にできることは急がなくてもいいのです。私にしかできない処理物件を先に

片付けなければいけないのです。

  “ 断捨離 ” が流行っていますが、それは終活とは関係なく、日々の整理整頓

なのでは。“ 終活 ” は今必要なのではなくて、いつ必要になるか分からない

未定の将来のためにする作業。だから急かされることでもなく、先延ばしも許

されます。

しかし、コロナに罹ると家族も知人も完治するまで遠ざけられてしまいます。

罹ると重症化すると言われている疾患のある人や年齢層には、もう言い残す

ことができなくなるのではと恐怖です。

これを契機に “終活” ができたら、後はそれを書き換えたり、加筆したりと

更新し続ければいいのですから、いい機会かもしれません。折しも先月・7月

から法務局で「自筆証書遺言」預かりサービスが始まりました。在宅時間に整理

でもしてみます。

 

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