「廃棄される恵方巻きの金額は年約10億2816万円」! はぁっ! 経済効果の研究で知られる宮本勝浩・関西大名誉教授の推計発表に唖然!
関西育ちの私は、小さいときから節分と言えば「煎り大豆」「恵方巻」「めざし」の定番夕食が楽しみでした。理由はわからないのですが、「鬼は外」と豆まきをするのは午後7時までに済ますこと。それまでに帰宅していないと祖母からお小言が飛んでくるという日でした。豆まきの後全員で各々「煎り大豆」を齢の数より多く食べ、恵方を向いて母が作った「恵方巻」を頬張り、「めざし」を齧る。実家を
離れても今まで継承してきました。
阪神淡路大震災のあった年の節分に、被災地(創業の地)で当時のダイ
エーが無料配布したのがきっかけで全国に広がったとされる「恵方巻」。
私の記憶では「恵方巻」がお店で売られているのを見たのはその後だった
ように思います。全国的な行事食になったのは嬉しいのですが、しかし廃棄
されるその金額が10億円を超えるとは!
「子供食堂」に代表されるような、満足な食事が摂れない人たちを対象に、
ボランティアの人たちが開催する街の無料または軽費食堂が増えているとい
う現実が一方にあります。宮本教授は「家庭で食べきれずに捨てる分や廃棄
にかかるコストも加えると、損失額はさらにふくらむ」と言っているとか。
う~ん、なんかー、どうにかならないものでしょうか。
一人世帯で1本だけ作るのは面倒だし非効率で高くつきます。切らないで
丸ごと1本だけ売っているのは、お手軽で助かります。予約販売もしている
ので問題はないのではと思ってもみますが、デパートなどで絢爛豪華な食材
を使って、そのうえで金箔などまで光っていたりする「恵方巻」を目にする
と、私は違和感を覚えます。
節分の行事はどうして始まったのか。宮中での邪気払いの行事から始まっ
たと聞いていますが、下々の中にまで拡がったのは、天災や病魔や盗人・事
故などに遭わずに、貧しいながらも平穏な暮らしが続くことを願って、手元
にある有り合わせの材料でこしらえて、高貴な方の行事のお相伴として下座
に並んだのでしょう。
私も明日はささやかながら、恒例になっているお隣のおひとりさまの分も
作って節分を迎えます。どうぞ平穏な一年でありますように。合掌。
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お隣のおひとりさま (火曜日, 05 3月 2019 22:58)
事務局長さん、いつもご配慮ありがとうございます。
私もいつか、誰かのために恵方巻をふるまえる人生を目指します。
ま、職場では「わいろ」すれすれのバレンタインやら出張土産のバラマキをしていますが。
話を戻すと、今年の「恵方巻作りすぎ、廃棄多量」の件、
もともと酢飯で、消費期限は普通のおにぎりより後になるので、ちらしずしなど
リフォームも早くできそうな気がします。
当HP「エコ食」欄に載るような手段を一緒に考えたいですね!