新年の迎え方 今年はどうする?

 あなたのお正月はどのような三が日でしょうか。お正月の定番挨拶に、「今年も相変わりませず、・・・・・」というのがありますが、今振り返ってみると、結構毎年変化しているのがわかります。

 一番の変化は年賀状の相手。今年は出さない方がよい人がいたり、出せなくなった人があったり・・・

 年賀状に触れるたびに過去が思い出されます。年賀状は不要という方もいらっしゃいますが、その人との交流の中でのエピソードが思い出され、楽しかったことや教えられたこと、想い出から消したいこともよみがえり、時間が近くなったり遠くなった

り、その都度私の年齢も高くなったり低くなったり・・・。

 

 私は転地を伴う引越しを11回しています。そのおかげもあって全国各地に

年賀状が配達されていきます。その中には転勤族仲間もいて、もう40年以

上お会いしていない方もいらっしゃいます。お互いリタイアして定住するよ

うになっていますが、そんな中、年賀状卒業のお知らせや老人ホームへの転

居の連絡があるようになりました。

 今年は平成最後の年賀状という区切りもあってか、年賀状卒業の文面が多

いそうです。それは終活の一部だということですが、年々出す相手が減って

いく年齢になってからの行為として、本当にいいのですか? と思う私です。

 未来を考えて生き方を決めるのはいいのですが、新しいめぐり逢いも減っ

て、明日への展望がネガティブになる齢になって、想い出という宝物に決別

を突き付けて、記憶の蔵が寂しくならないでしょうか?

 

 もうすぐ100歳の誕生日を迎える私の叔母は、昔話をできる相手が減っ

ていって、電話もできなくなってきたのを嘆いていました。

会えなくても来し方を思い出すことができる年賀状が届くのは、新年の楽し

みではないかと思うのですが・・・

 今年も年賀状を手に、自分の想いを語るきっかけになればと思い、出しま

した。会いたい、できれば語り合いたい、私のためにも!

 

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