PPKかNNKか

 11月の定例会での一コマです。今月放送のあった「NHKスペシャル シリーズ人生百年時代を生きる 第1回 終の住処はどこに」の1コマで、「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」に入るには、

PPK型人間よりも、NNP型人間の方が入居しやすい、と伝えていたことにショック・・・

 

 一人暮らしで老後資金に限界のある高齢者にとって最後の切り札と言えば “ 特別養護老人ホーム(特養)” と “ サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)” ですよね。

 比較的安く手厚い介護が受けられる特養は、できれば最後の最後の看取り

をお願いしたいと思っている人は多いところです。でもここは身体の不自由

度が介護保険認定3以上にならないと今では利用基準に内にならないとか。

何しろ待機者が30万人を超えているそうですから、仕方のないことですが。

 一方サ高住は看守り付きで、在宅扱いの介護保険の訪問介護も別途有料

ながら利用も可能ですから、次の一手として考えている人は多いと思います。

 

 この番組によると、軽度の要介護者の受け皿にしようと国が規制を緩和し

多額の補助金を投入して整備を推し進めているこのサ高住ですが、現実は

要介護度は低くても “動き回る認知症高齢者” を数多く抱え、対応に追われ

る施設も少なく、さらに特養に入れない重度の要介護者も多く入居する施設

もあり、今では入居を希望しても、施設側が断る場合が出てきているといい

ます。つまり初期の計画と異なる現実になっているようです。

  なぜ重度要介護の入居者を経営側が選ぶのかというと、手のかからない入居

者は別途の利用額が少なく、重度の要介護者の方はその利用額が大きくなるの

で、ということだそうです。

  私たちはPPK(ピンピンコロリ)と元気なままで死を迎えたいというのが

理想ですが、NNK(ねんねんころり)、寝たきり状態になったほうが、

『終の住処』の心配が少ない!ということになっているのが現実とか。

 

 でもでもやはり私はPPKを目指します。だから明日もウォーキングとラジ

オ体操に参加します。目指すは「死ぬまで自分でトイレに行きたい」ですから。

死ぬときは病院のベッドの上がいいですね私は。

 

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