「敬老の日」、高齢者の私には「何の日」でもない!

 今週は「シルバーウィーク」でした。18日が「敬老の日」でしたが、9月15日がその日だったころは意識していましたが、2001年の「ハッピーマンデー制度」制定で9月の第3月曜日に移動して毎年日付が変わるようになってから、「どうでもいいや」という気になりました。

 わが実家では、母の日・父の日は両親へ敬意とプレゼントをする日、「敬老の日」は祖父母に敬意とプレゼントをする日、

でした。

 というわけで、両親が他界して、私にとっての「母の日・父の日」が

無くなり、自分には孫がいないので、「敬老の日」も関係のない日に

なっています。

 

 隣りの区ではこの週に、70歳以上の人にお祝い金1万円を民生委員

が各戸へ手渡しをして配り、近況を聴いたり相談に乗ったりしていると

いう話が聞こえてきました。

 素晴らしい! 1万円のご祝儀ということよりも、高齢者一人ひとり

に向き合う姿勢が見えて、実に頼もしく思えました。

 行政サービスについては、日本は “ 申請制 ” なので、自らアプローチ

して情報を取得し、“ 申請 ” しないと受けられません。だから困ってい

ても、サービスの所在を知らない、“ 申請 ” 方法を知らない、すること

ができない人は恩恵に浴せないのです。

だから年に一度、民生委員が対面で状態を把握し、行政サービスにつな

げていくというのは、行動や理解力が落ちていく高齢者にとっては実に

ありがたいシステムだと思います。このような機会があれば、私もいろ

いろ相談したり訊ねたり、日々進化・変化するサービスメニューの情報

を仕入れたりできるのですが・・・・

 あってはならないことですが、訪問販売詐欺などの各種詐欺被害や、

高齢者虐待、死亡の隠匿などの防止にもなるのではないでしょうか。

 

 日本人の平均寿命は年々記録を更新し、いま男性80.98歳、女性87.14歳

に到達しています。今年9月時点の100歳以上の高齢者は、昨年より2000

人以上増えて6万7824人。65歳以上は3514万人に達し過去最高に。

扶養されていない1人暮らしの高齢者はこの中の何割でしょうか。

 日常生活の社会化が大切な時代になっています。スローガンや掛け声だけ

では暮らしていけません。万人の生活権を守るためにも、実効ある施策を

望みます。

 

 

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