人民網日本語版によると、2015年の時点で、中国の独身者は2億人に達し、専門家は「中国に第4次独身ブームが到来した!自ら独身であり続けることを選ぶ女性がますます増えている」との見方だそうです。中国民政部の統計データによると、全国の独身者の割合は1990年の6%から2013年には14.6%に上昇し、独身組はますます勢力を拡大していると報じています。
統計資料によると、中国ではこれまでに何度か「独身ブーム」が到来。
1回目は1950年代、初めての「婚姻法」が制定され、全国的に離婚が激増した
ことで独身ブームが沸き起こり、
2回目は1970年代末、インテリ青年が続々と都会に戻るために離婚という道を
選んだことで、
3回目は1990年代末の改革開放政策が伝統的な家族観を転換する要因となっ
ておこり、
4回目の今は経済の急成長と女性の自立意識の高まりを受け、独身ブーム現象
が顕著に現れてきていると伝えています。
専門家は今の独身ブームによってもたらされ得る問題について、「2014年、中
国の出生率は1.137%(*日本は1.42%)と、超低出生率となっており、出生率
の低下は、労働力の減少をもたらすだけではなく、市場規模の縮小にもつながる。
また、独身ブームは、人口の高齢化が加速する原因の一つにもなる」と報じています。
国家統計局の『2014年国民経済・社会発展統計公報』によると、中国の60歳以
上の高齢者は2億1200万人に達し、総人口の15.5%を占めるまでとなっているそ
うです。(*日本では65歳以上の人口は3190万人で25.1%です)
独身の人が多くても、出生率が高くなる方法もあるでしょうが、出産・育児が女性の
“ 仕事 ” として固定されるのであれば・・・
また、婚姻外の出生児が精神的、経済的、法的に不利益を受けるのであれば、独
身者増と人口減は反比例するでしょうし、高齢化は正比例するのではないでしょうか。
中国の話だけではないでしょうね。
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