Uさんが退院を前にして、帰宅後の生活設計のために介護保険の適用を考えて病院のソーシャルワーカーに相談すると、病院の前に事務所を開設している介護事業者を紹介されて面会したそうです。介護保険制度の説明や、サービスの種類などをカタログとともに話してくれたそうです。
Uさんは、この件に関しては当会の中でも最も詳しいグループに入る人です。何を依頼するか決めていたそうで、Uさんがチョイスして提示すると、あれがあると楽だとか、これがあると安心だとか、利用限度額にお構いなく勧めてきたそうです。
そこで、全額負担のサービスは受けるつもりがないというと、そのケアマネたちは、
それでもいろいろ提案してくれたそうです。
一応契約日までに決めておくと言って、帰ってもらったそうです。
そして私への電話では、「疲れたー、相手は三人、こちらは1人。押し切られ
そうになったわよォ」とのこと。もしもUさんが断りきれない気弱なタイプだったら、
と思うと、私は暗くなりました。
また、介護保険での自宅のリフォームを切り出したら、補助額と見積もりを出
してくれたそうです。 しかしその後、具体的な話になってくるとだんだん値段が
上昇してきて、「ええっ!」と。
その電話での中で私が言ったことは、「一度中断したら?」。というのは、訪問
販売の手口と一緒で、売り手側が勢いに任せて一気に契約を取ろうとしていると
しか思えなかったからです。私は、「ボイスレコーダーを使った?」と訊くと、否との
こと。「それだったら言ってくれれば私が同席してあげたのに・・・」と言いました。
しっかりしていなくても誰かがその場に居合わせるだけで、その場の成り行きは変
わります。誰も立ち会えないのであれば、せめて音声記録だけでも残しませんか。
相手の話し方も変わると思いますが。
後日談では、改めて自宅の地域担当の包括支援センターに電話して、そこの
ケアマネに来てもらって、話を進めたら、全く違った、思い通りに近い内容になった
そうです。
納得がいかないまま押し切られることが無いように、疑問があったらとりあえず
中断しましょう。そして誰かに話してみましょう。新しい方法が見つかると思いますから。
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