1人暮らしはマイノリティーとは言えないけれど・・・

 2015年国勢調査速報によりますと、「一般世帯数を世帯人員別にみると,世帯人員が1人の世帯が1684万5千世帯(一般世帯の32.5%)と最も多い」そうです。ということは、1人暮らしはもうマイノリティ(少数派)とは言えないのです。でも “ 1人暮らし” はイレギュラーな生活スタイルのように言われ続けています。つまり“世帯”としてはまだ認められていないのではないのでしょうか。

 

 戦後70年余、今も公式には、“標準世帯”と言えば、夫婦と未婚の子供2人の4人家族を指す、と聞いています。そしてこの “ 標準

世帯 ” が公共料金はじめ、いろんな政策の基本になる数字だと。また、数ある統計

結果報告の中には、“単身世帯を除く”と脚注のあるものが見当たります。

 しかし今回の報告では「1世帯当たり人員(世帯規模)は2.38人となり,減少が

継続」とあります。この結果は何年度からの施策に反映されるのでしょうか。

もう一つ付け加えれば、高齢者のいる2人世帯などは単身世帯予備軍です。

 

 リタイア後、つまり高齢期・65 歳以上人口は3342 万2千人(26.7%)で、 65 歳

以上人口の割合は,調査開始以来最高になっています。

 また、 65歳以上人口のうち,単独世帯(世帯人員が1人の世帯)の人口は562万

6千人。65歳以上人口に占める割合の16.8%となっており,平成22年に引き続き

上昇していると言います。

  男女別にみると,65歳以上人口に占める割合は,男性が12.5%,女性が20.1%

となっており,65歳以上男性の8人に1人,65歳以上女性の5人に1人が単独世帯

だそうです。私が住む都市部では、“呼び寄せ”も含め、近居は多く見かけますが、

同居を見ることはほとんどありません。たぶんに住宅事情が関係しているとは思いま

すが、同居を望んでいない親子が多いように感じています。

 

 老人ホーム等に居住する「社会施設の入所者」は168万5千人。前回2010年

(平成22年)と比べると、約1.4倍だそうです。政策としては在宅介護・看護・医療の

充実を図ると言っていますが、就労可能人口の減少が危惧される中、単身世帯の

在宅介護・看護・医療の充実には、ロボットの活用、スマート設備の充実、人工知

能(AI)の開発など、が進むことになるのでしょう。

 私の懸念は、年々劣化していく私の能力でこれらを使いこなせるようになるのか、

ということです。

 

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コメント: 1
  • #1

    K.O. (火曜日, 12 7月 2016 18:50)

    いつも私は自分に問いかけます。
    「もし私の希望がすべてかなうとして、今の問題がどう解決されれば私は満足かしら?」あるいは「もし高齢の要介護老人になった時、私の希望がすべてかなうとしたら私はどういう暮らしがしたいの?」って。
    希望の実現にはその時の事情があって必ずしも希望通りになるかどうかは不明だけれど、常に自分の本音は何かを自覚し表明できる人になりましょう。統計数字や誰かがコメントした将来予測にとらわれて始めから自分の希望に制限を設けていたり将来を心配するのは無意味です。介護保険利用時に作成されるケアプランの第1表に本人や家族の意向(希望)を書く欄があります。所詮言っても無理だろうとか、家族等に遠慮して差しさわりのない意向になっていたり。信じられないことですが、自分の希望が自分でわからない人もいるらしいく、「こうなんじゃないですか?」ってケアマネが手助けするケースもあるらしい。伝統的に自分の意見を表明しないような文化の影響もあるんでしょうけどね。本人や家族の意向を実現すべくプランは組まれるのですよ。だから本音の表明はとても大事。
    で、Iさんの7/11付け最後の段落について言えばハードもソフトも使いこなす技なんて必要ないと思います。「私は快適に楽しく暮らしたいだけ。そのためなら何を使ってもらってもかまわないけどこちらに特殊な能力を要求するものは御免だよ。」ってうそぶいていればいいんじゃないでしょうかね。