リタイアして今は地域の福祉関係でボランティアをしているAさんが「やっぱり1人暮らしで老後を送るのは寂しいわよね。同居が無理でも近居とかでもいいから心から信頼できる人と共に居たいわねぇ」と。
そうですよね。でもかなり難しいことですよね。既婚者でもいずれは1人暮らしになるし、同棲が長ければ長いほど、後の立て直しに多くの努力と時間がかかるだろうし、その後の心許せる人探しも大変だと思うし・・・。大体同棲中に、他に心許せる人を複数持つには、かなりの人格と分別がいるだろうし、相棒も人格的に優れた人でないとねぇ・・・
職場で知り合って長年同じ趣味で仲良くしていた女性同士が、退職を機に
一緒に家を建て、死が2人を別つまで一緒にお暮しになった例は身近にあり
ました。かなりのご長寿でした。しかし遺された高齢の相方のその後につい
ては、お付き合いが無く私は知りません。多分、夫婦共に長生きで、子供の
いない人と同じだったのではと推察しています。
気の合ったものが集まって同じマンションに住んで、いざという時に助け
合いましょうよ、という話はよく聞きます。それを目的にしたマンション建
設も以前からあります。近年ではシェアルームという住まい方も注目を集め
ています。どうやら、家族に縛られない生き方を選ぶことに周囲が慣れてき
ているようです。
家族の絆が弱くなったから高齢者や若者が暮らしにくくなったとよく聞き
ますが、家族に縛られないからこそ、心休まる暮らし方もあるのではないで
しょうか。
しかし誰と暮らすにしても、相棒に頼ることを目的に同居人や近居の人を
探したのでは、平等な関係にはならないでしょうし、孤独や空虚の解決策に
はならないのではと思いますが・・・
「長生きすると、見送るばかりで寂しいモノよ。見送れるだけ有難いと思
わないといけないけどね。」といっている90代半ばの叔母の顔が浮かんで
きました。遠方だけど今年も会いに行こうと思っています。
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