マスコミから受ける質問の1つに、「退職後の男性は地域に馴染めなくて孤立していると言われていますよね。孤立しないためにどうすればよいのですか?」があります。どうやらこの事象は社会的定番になっているようです。
しかしなぜ地域に馴染まなくてはいけないのでしょう。まるで非難されているように聞こえるのですが、私の想い過ごしでしょうか。
現実は男女の差はないと思っています。居住地は寝るだけ、眼が覚めている
間は職場にいるのですから、地域に知り合いがいなくて当たり前です。そんな
彼が職場を辞したからと言って、24時間自宅にいる訳ではなく、元同僚との
交流や自由になった時間を活かしての学習、趣味の活動など、地域外での活
動の場は沢山持っています。今まで通り地域外で活動しているのです。だから
孤立しているわけではないのです。この状況はリタイアした女性も同じなのです。
男性だけが居住地域を暮らしの中心にしていないわけではないのです。
でもなぜ男性だけが際立って見えるのでしょうか。
私は挨拶ができるかできないかの違いではないかと思うのです。よく顔を合わ
せるようになると女性の多くはどこの誰だか知らなくても「おはようございます」
とか「こんにちは」くらいは声を出します。私はその実体験として毎朝出かける
公園でのウォーキングとラジオ体操があります。私はリタイアを機に毎朝決まっ
た時間に決まった道を歩き、同じような地点で顔を合わせる馴染みができました。
10年経った今でもお名前を知らない人がほとんどですが、でもお目に掛からな
い日が続くと気になります。そしてその間気にしていたことを伝えます。
いつしか旧知のようになっていました。
男性はというと、声掛けしたりご挨拶をしたりするきっかけを作れない人が
多いようです。この違いをよく婆友と話題にしています。
かく言う私も未だ地域に友人はいませんし、婆友も地域に親しい知人がいる
とは言っていません。これは「問題」なのでしょうか?
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