豊かな女性が増えますように・・・

 新年を迎え、良いことがありますように、と祈っています。ずっとそのようにして新年を迎え、正月の祝膳をいただいてきました。

 幼い頃、お正月が大好きでした。親が用意してくれる真っ新な下着とセーターがある枕元を見て飛び起き、家族の中で一番に起き出して、祖母が教えてくれた汲み方で若水を汲み、母が起きてくるのを待ったものでした。

 

 お正月が楽しかったのは、お年玉がいただけるからではありません

でした。なぜなら、とりわけ欲しいものがある訳でなく、今のように

興味を駆り立てるほどの店もありませんでしたから、お金がもらえて

もさほど嬉しくはありませんでした。嬉しいのはいつも忙しくしてい

る父や母が、カルタや双六、年齢に合わせて囲碁や花札の相手を気長

にしてくれること。叔父や叔母、いとこ達がきれいな服を着て、他人

行儀なくらいにかしこまって挨拶を交わしていること。

これらが良い年が訪れたことを知らせてくれているようで、華やいだ

気持ちになったからでしょう。

 

 今も私は新年を特別な感情を持って迎えています。大晦日に準備し

たおせち料理の数々を並べ、着る物を少し晴れやかにして、新しい良

い年が来たと思って祝います。

 

 事務局をやらせていただいて23年になります。年々増える単身世帯

が経済的に恵まれているとは言えない状況を見るにつけ、長生きする

女性の行く末が心配になってきます。男性と同等の収入がある女性が

少ない現状では、長生きがリスクにならないとは限りません。不安の

ない幸せな生涯を送れるように、今男性の収入の6割しかないという

女性のそれが増えるように望まずにはおれません。女性が幸せでない

ということは、男性も幸せ感が持てないことでしょう。

今年こそは収入差が縮まりますように・・・

 

事務局のひとりごと 目次へ