いざという時のために貯蓄を使いたくない!?

 「外食するのが減ったわ」「私も」。「なんだか将来お金が足りなくなりそうで、つい引っ込んじゃうのよね」「私は気分が乗らないのだけど・・・」。

 こんな会話が増えています。私たちシニアは新たに収入源ができることはなく、年金受給額が減る一方なのが分かっているのと、

平均寿命が延びているので、老後資金に不安があるからです。四六時中

それが頭から離れない、と言うわけではないのですが、毎日テレビから、

病気の不安はありませんか? 医療費は嵩みますよ、とご忠告を受け続

けていると、鬱になってしまうのです。

 

 でもよく考えてみると、高齢期は「鬱」こそが病気の源で、うつうつ

と自室に籠っていたら生活不活発病になって、深刻な病気を引き起こし

そうです。

 生活不活発病が注目されだしたのは、東日本大震災からですが、以前

から高齢期の健康保持のために、適度な運動と会話のある生活が提唱さ

れていました。

 避難生活が長期化体を動かさない心身の機能の低下するますま

す体を動かす事が億劫になる精神的にストレスが蓄積する体を動か

さなくなる肉体的・精神的な生活不活発病の典型的な臨床経過です。

 

 「同じお金を使うのだったら治療費ではなく、楽しいことに使った方

がいいわよね。どこか行く?」 「病気の予防費だと思えば、その方が

いわよね」 「その発想は暗いわよ。純粋に娯楽よ!」「思い切って、

とはならないけど、少しは楽しみがないとねぇ」。

と言うわけで、都立庭園の散策とランチを一緒に楽しむことになりました。

 

 病気になったらいくらかかるか、がよく話題になりますが、保険診療の

範囲なら、高額療養費の上限までが自己負担。個室や差額ベッドを望む人

はそれなりに掛かることになりますが。

 1日1万円、60日間補償、つまり最大60万円の医療費補償と言う

保険が必要なほど蓄えがないのは心配ですが、いざという時、つまり入

院するほどの病気に備えて、日々の楽しみも捨ててまでお金を溜めても・・・

 

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