あけましておめでとうございます。
私の身の上には何事も無く、今年も例年通りの新年を迎えることができました。皆様の新年はいかがでしょうか。年頭に当たり平穏な年でありますようにお祈りいたします。
かつて世帯盛りと呼ばれた年頃には後から後から気がつく雑用に追われ、イライラとした正月でしたが、近頃の正月はテレビの旅番組やスポーツイベントを楽しんでいます。今年は「有難いなあ」と思って迎えました。
東日本大震災をはじめ、集中豪雨や台風からの復旧・復興の目処
さえ立っていない方々のことがいつも心にあって、自分の置かれ
ている現状がよく視えるようになったのでしょう。
去年は「家族」「絆」がキーワードでした。家族が年々増えて
いく方もあることでしょう。一方年々知り合いが減っていく人も
いらっしゃることでしょう。体力が落ちていく高齢時代には、周
りの人間関係こそが実力になります。ましてや経済力に不安のあ
る者にとっては、公的福祉施策以上に重要になってきます。
シニアに提案したいことがあります。それは体力と知力と経済
力の低下を認めてそれに対応しましょうということ。ゆとりある
持ち時間を活かして、時間をかけて「絆作り」に取り組ませんか。
絆とは「つなぎとめる綱」のことだそうです。要は関心を払って
もらえるように働きかけることのようです。
一緒にいると楽しくなる人、必要な情報をもたらしてくれる人、
気遣いのできる人。自分に出来ることで有用な人と思ってもらえ
たらいいのではないでしょうか。出来れば多くの人に関わっても
らえるようになりたいもの。
幼いときの自立は、できないことをできるようになることでし
たが、老いの自立は、気持ちよく手伝ってもらえる人になること
だと思っています。
俳句の新年の季語に「去年今年(こぞことし)」があります。
「来年こそはいい年でありますように」と祈りながら過ごした
希望も欲望も健在だった頃と違い、「来年も相変わりませんよ
うに」と迎えた今年の元旦に幸せを感じています。
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