死後の片付けは誰がしてくれるのか

 「石川さん。日本ライフ協会の見守り制度はリスシステムより

いいんですか?」と男性会員からの電話です。彼はリスシステムと

いうNPO法人と、死後の葬儀や事務処理、家財処分などを生前契

約しているといいます。10年以上前に契約したと言いますから、

しっかり準備ができていないと落ち着かない型の堅実な人なので

しょう。近年知った日本ライフ協会もよさそうなので・・・、と悩み、

どうしようか、というのです。また彼は「私は家族がいないのだから、

後片付けでなく、看取りも頼まなくてはならないのだから、一括して

頼めるところの方が助かるのだが・・・」と言います。

 

 彼は何を心配しているのでしょうか。最近、テレビ番組でよく取り

上げられている「無縁死」「孤独死」の状態で自分が死体で発見され、

家の中が知らない人たちに公開されるのを恐れているのでしょうか。

実はこのような相談はよくあります。

このような悩みの解決策を考えるとき、一つひとつ分けて考えないと、

頭の中で心配事が堂々巡りをしてしまいます。

 

 まず看取りを頼める相手が欲しいなら、1人暮らしを捨て、共同生活

 することです。つまり老人ホームなど、食事時間の度に人目に触れる

生活にすることです。

 また死後の葬儀や事務処理、家財・資産処理を頼むのであれば、生前

 契約の業者や団体と契約をしておけば済みます。

 

 何もしなくてもよい例もあります。病気がちになった人が地区担当の

民生委員に訪問を頼み、民生委員だけでなく近隣の住民が毎日のように

声掛けをするようになり、入退院を繰り返して亡くなられ、遠方の親戚

と葬儀の日に連絡が付き、葬儀や後始末の話になったとき「長年行き

が無く本人について何も分かっていないので皆さんにお願いします」と

縁者がいい、町内会で事後のことを全部済ませたといいます。

 これを担当した民生委員は「あたりまえよ。こっちは長年一緒に暮ら

してきたのだから。親戚でしょ、おやりなさい、って言ったって、故人

の人間関係も暮らしも何も知らないのだから葬式も出せないと思うわよ」と。

 

 ビジネスに頼る処理の仕方もあります。地縁・結縁に頼る方法もあります。

血縁の無い人、結縁に頼りたくない人は、参考にしてみてください。

 

「事務局のひとりごと」目次へ