野菜はまるごと利用-1《夏大根》

 

20年前、単身けん発足の頃の野菜売り場は、

山盛り大安売りが主流で、カット販売や

ミックスカット野菜袋はほとんど見かけま

せんでした。そこで仕方なく外食をするので

食費が高くつくと嘆く会員が多くいました。

今は用途別にカット野菜をミックスした袋物

が沢山陳列してありますからそれを使うのは

便利ですし、菌数管理もしてあり衛生的にも

心配は無いのですが、冷蔵庫の中の使い残し

野菜はどうなるのでしょうか。

 

一年中あると便利な大根。

でも気が付いたら野菜室の隅で瀕死の

状態ということも。

そのような失礼がないように、大物野菜の大根を使い切りましよう。

 

大根は季節によって味が異なります。今回はやや辛味のある、そして

小型の多い夏大根を工夫してみます。

 

・夏大根

夏の大根は甘みと風味はやや劣ります。そしてやや堅めです。

だから美味しいのが「大根おろし」。

根先に近いほど辛味が強いですから、おろし冷やしそばには最適。

でも辛いのはちょっと苦手という人は、葉に近い部位をお使いください。

大根おろしは時間が経つと辛味が抜けます。多めにおろして、冷蔵庫の

チルド室で保存しておくと、夏らしいさっぱりしたかけ汁やソースに

使えます。

 

煮物には向いていないと思いますが、サラダやスープには歯ごたえが

楽しめます。冷たい料理で味わってみてはいかがでしょう。

 

ストック術:

おろし用にカットしてラップをして野菜室へ。おろすときは、皮を

むかずにおろすと辛く、皮をむいてからおろすと幾分辛味は和らぎます。

当面使わない部分は4~5㎝長さの薄めの短冊切りにし、1回分ずつに分け

てラップをし、フリージングパックに入れて冷凍。

そのとき一部をラップに薄く散らして包み、フリージングパックに容れ

て冷凍。使うときは板チョコを割る要領で取り出し、凍ったまま煮え立

った味噌汁や煮物に入れ、具にします。

 

*おすすめは酢の物&サラダ

冷凍の短冊切りを自然解凍し、そのまま大根サラダに使います。

カニカマやちくわ、万能ねぎと合わせて和風ドレッシングやポン酢を

かけると和風に。

レタスや細切りカラーピーマン、ハムと組み合わせて各種ドレッシング

やマヨネーズと混ぜ合わせると洋風に。

人参の短冊切りも一緒に冷凍しておくと、カラフルなサラダが手軽に

作れます。

 

*使い残りの大根おろしは、

前日のおろしは、きゅうりのすりおろしと合わせて調味してグリーン

ソース。からしとマヨネーズと合わせて魚や肉野のソテーにかける。

カレーソースに混ぜ込んだら風味が増すというレポートも。