調味料を使い切る―④ウスターソース
今から50年以上前になるでしょうか、関西の地方都市にあった実家の
食卓にいつも乗っていたのは醤油とソース。当時ソースと言えばウスタ
ーソースのことでした。カツやフライが出てくるとソースをかけて食べ
ていました。要するに洋食の友でした。これは家庭だけでなく街の食堂
もそうでした。高齢者の中には今も、カレーライスには必ず掛けるとい
う人がいます。
使う当てが無くても常備しているウスターソース。いろんなソースが
氾濫する飽食の現在、気がつくと何時買ったのか分からないウスターソ
ースが冷蔵庫にありませんか。それに気がついたとき、私は使い道を探
します。
・ケチャップと合わせワザで
早くに使い切らなくてはと思ったら私はウスターソース入りのケ
チャップソースを作ります。そして魚の切り身の唐揚げ、肉団子、
野菜炒 めなどなどにかけます。いろんなスパイスを混ぜなくても
ウスターソースに入っているスパイスだけでコクのあるトマト味の
ソースになります。そのソースにアクセントの辛味が欲しいときは、
黒胡椒やカレーパウダーを合わせます。
煮込みハンバーグにするとたくさん消費できます。
・柔らか肉料理におすすめのソース
ヨーグルトとウスターソース1:1に粒マスタード適量を混ぜ合わ
せたもの。
豚肉のソテーは生姜焼きが人気ですが、このソースに漬け込んでか
ら焼くと柔らかく、アジアン風に仕上がります。鶏モモ肉や骨付き
肉でもお試しを!
(漬け込む前にペーパータオルで肉の水気を拭き取ってください)
・洋風サバそぼろ
サバの缶詰にウスターソースを混ぜ、フライパンで水気がなくなる
まで炒り煮します。生野菜やさっとゆでたもやしにふりかけたり・・・
・チャーハンのコク出し
チャーハンの仕上げに鍋肌から少量を流し入れ、焦がしソースにし
て混ぜ込むと美味。
・カレーシチューやビーフシチューのコク出し
少し味を変えたいときにプラスします。私はインスタントコーヒー
もほんの少し加えるなど、自己流を楽しんでいます。
味付けの注意点は、引き算ができないこと。
少しずつ味を確かめながら加えましょう!
(c) miupa|写真素材 PIXTA