作り置きで豊かなメニュー――⑤だし巻き卵
20年前になりますが、単身けんができて間もない頃、卵は10個単位でしか売っていませんでした。
これでは使い切れないとぼやいていた会員がいらっしゃいました。冷蔵庫で半月ほどは持ちますから、ストック用たんぱく質としては優秀だと思うのですが・・・。
今では1個売り、4個入り、6個入りケースもあり、便利になりました。しかしお買い得は10個入りです。物価の優等生を活用したいものです。(今日は98円で買ってきました)
だし巻き卵は1人分を作るのは面倒なだけでなく、それだけがおかずになってしまい、食卓が貧相になりますが、根菜の煮物、
豚の角煮、ワカサギの唐揚げ、うま煮の残り物等々の盛り付けに添え
たり、うどんの具やお弁当のおかずにしたりと、引き立て役としては
黄色が際立ち、華やかさを出してくれます。
冷凍保存が出来ますから、私は常時冷凍庫にストックしておき、一切れ、
二切れと取り出し解凍して彩りにし、重宝しています。
・だし巻き卵――卵焼きパン1回分としては、卵3個くらいが作りや
すいと思います。卵3個を溶きほぐし、だし汁100ml、薄口醤油小さじ
1、塩一つまみ、片栗粉小さじ2と合わせてだし溶き卵液を作ります。
卵焼きパンを温め薄く油を塗り、だし溶き卵液を玉じゃくし1杯分を流
し込み、固まり始めたら手前から向こうに巻き込みながら移し、また空
いたところに又薄く油を塗り、卵液を入れ、重ねて巻くようにしながら
太くして作り上げます。
うまく巻けないときは厚いうちに巻きすに移して巻き形を整えます、
そのまま粗熱を取ればOKです。(巻きすがないときは、アルミホイルや
クッキングシートで代用します)
卵焼きパンがなくても小型のフライパンでできます。その場合両サイド
が薄くなりますが、それなりの添え方で楽しんでください。
私は6個ほどを一度に作ります。粗熱が取れたら適当な大きさに切り、
2切れずつラップで包み、冷凍用袋に入れ、冷凍ストックしています。
<ア レ ン ジ 例>
・蒲焼と盛り合わせ
鰻やアナゴの蒲焼と盛り合わせると味のハーモニーが楽しめます。
青菜のおひたしと三色盛りはいかが? サンマの蒲焼缶という手も。
・吸い物のたね
三つ葉かカイワレ菜、茹で青菜などと組み合わせてお吸い物に。
だし汁を作らないで、とろろ昆布と熱湯で清まし汁の代用という
のもアリかな。
*だし巻き卵の味付けはお好みで。砂糖・みりんを加えるとおせち
料理のようになります。でも付け合わせとしてはくどくなります。
コンソメ味もお試しを!
*鰻の蒲焼を巻き込むとうまき(鰻巻き)です。カニカマや青菜のおひ
たしを巻き込み、大根おろしを添えると、おもてなし料理になります。
*残り物と盛り合わせ、アツアツあんかけもおすすめです。